ホンダは同社の四輪電動化を中心とした取り組みについての説明会を開催しました。直近の日本市場はどのような展開があるのでしょうか。

ホンダは24年から26年に掛けて「小さなEV」を続々投入へ

 2024年5月17日にホンダは同社の四輪電動化を中心とした取り組みについての説明会を開催しました。
 
 そのなかで日本市場はどのような展開があるのでしょうか。

 ホンダは三部敏宏社長の体制になってから「ビジネスアップデート」を年イチのペースで行っています。

 そのなかではホンダが今後展開していく技術や商品に関する発表が盛り込まれています。

 昨今ではEV(電気自動車)をはじめとするクルマの電動化、さらにソフトウェア領域の進捗などが世界中の自動車におけるトレンドといえます。

 ホンダも同様にそれらに関連する話を展開してきました。

 そのなかでお膝元の日本市場では今後どのようなEVラインナップが展開されるのでしょうか。

 2023年のビジネスアップデートでは、2024年前半に「N-VAN」ベースの軽商用EVを発売。その後、「N-VAN e:」として販売することを発表しています。

 そして2025年には「N-ONE」ベースのEV、2026年にはSUVタイプを含む小型EV2モデルを発売すると明かしました。

 今回、2024年のビジネスアップデートでは、改めてN-VAN e:を皮切りに、続けてモデルを投入することを強調。

 さらに2026年に登場するモデルでは、操る楽しさを際立たせた小型EVを投入すると明言しました。

 また交換式バッテリーとなる「モバイルパワーパック」を使った電動化展開にも言及。

 そこでは2025年度中に、モバイルパワーパックを4個搭載する超小型モビリティを日本に投入することも明らかになりました。

 さらに2024アップデートの資料では、超小型モビリティの後に同じくモバイルパワーパックを搭載するバンも投入されることが示唆されています。

 このように日本では小さなクルマからEV展開を進めていくホンダ。

 そのなかで超小型モビリティは「ラストワンマイル」において重要なモデルと言えます。

 現在詳細は不明ながら、公表されているシルエットを見ると「ジャパンモビリティショー2023」で公開された「CI-MEV」に似ています。

 これはホンダの協調人工知能 「Honda CI (Cooperative Intelligence)」を搭載したマイクロモビリティの実証実験プロジェクトの一環として登場しました。

 なおCI-MEVは、モバイルパワーパックを使った交換式を採用していることも明かされています。

 超小型自動車の規格は「ミニカー区分」となりますが、乗車定員2名で区分で黄色ナンバーの軽自動車となるようです。

 なおCI-MEVは2024年夏に茨城県常総市での技術実証実験が行われるといい、前述の通り2025年に満を持して登場するのかもしれません。