炎天下にクルマを駐車した際の車内温度は、クルマのボディカラーによって差が出るものなのでしょうか。JAFが行った興味深い実験について紹介します。

「黒いクルマ」は車内温度が高くなる?

 2024年も夏が近づき、日中は真夏日といえるほど気温の高い日も珍しくありません。
 
 このような時期にクルマを野外に長時間駐車していると、車内はまるでサウナのように暑くなってしまいます。
 
 ではこうした「炎天下での車内温度」は、クルマのボディカラーによって差が出るものなのでしょうか。
 
 例えば“熱を吸収しやすい”とされる「黒色」のクルマは、他のカラーよりも車内温度が高いのでしょうか。

 まず衣服の場合ですが、名古屋大学が過去に行った屋外実験によると、白色のシャツと黒色のシャツでは炎天下での表面温度は約20度も違うという結果が出ています(白が30度のとき、黒は50度超え)。

 これはあくまでも「衣服」における実験結果であり、なおかつ「表面温度」のため“暑さ”よりも“熱さ”を調べた形になりますが、それでも色の性質自体は変わらないため、クルマでも同様に白と黒の車体を比較すると黒色の方が表面温度が高くなるように思えます。

 また表面が熱くなれば、車内温度も黒い方が暑くなってもおかしくはありません。

 では、実際にどのくらいの差が生じるのかについて、ロードサービスで有名なJAFが「真夏の車内温度」というテーマで興味深い実験を行っています。

 この実験は、気温35度の午後12時から4時間の間、ボディカラーや車内条件が異なる“同じ車種”のクルマを炎天下に置き、車内温度を測定するというもの。

 ボディカラーには黒と白の2種類が用いられましたが、どちらも対策なしで炎天下に駐車したところ、黒色のクルマは車内最高温度が57℃・平均温度が51℃。

 一方で、白いクルマは車内最高温度が52℃・平均温度が47℃と、黒いクルマよりも明らかに低くなりました。

 やはり白いクルマと比べた場合、黒いボディカラーのクルマは熱を吸収しやすく、それとともに車内温度も高くなりやすいといえるようです。

 また、このように車内の温度に違いがあると、エアコンを使用して車内を冷やす際に必要な時間にも少なからず違いが生じるでしょう。

 もしもクルマのボディカラーにこだわりが無く、かつ「夏場にあまり車内温度が上がらない方が好ましい」という人は、クルマの購入時に濃色系のボディカラーのクルマより白系のクルマを選んだ方が満足度が高くなるかもしれません。