フランスの自動車メーカーであるプジョーが、トラックや大型バンの運転席…いわゆるキャブ部分を、電車のように接続した「Back to Back」を販売しています。その奇妙さが話題になっています。

「えっ…!」電車みたいな「商用バン」!?

 プジョーが、バンのキャブ部分を前後に繋げた「Back to Back」というバリエーションを販売しています。
 
 謎すぎるこの仕様に対し、SNSなどでは多くの声が集まっています。

 欧州の大型バン「ボクサー」は、ステランティスグループが製造する商用車シリーズのプジョー版です。

 シトロエン、オペル、米国・ダッジなど様々なブランド向けのモデルが存在し、なかでもフィアット版の「デュカト」は日本へも正規輸入されており、キャンピングカーのベース車両として欧州で高いシェアを誇っています。

 このほか欧州のトヨタにもOEM供給され「プロエース マックス」の車名で販売されるなど、同型のモデル展開は多岐にわたるものとなっています。

 多くの商用車が後輪駆動(FR)の組み合わせを基本としていますが、このクルマ最大の特徴は前輪駆動(FF)をベースとしている点で、それによりボディタイプの多彩な展開を可能としています。

 主力は大きな箱型のキャビンを備えたバンタイプで、様々な全長・全高のバリエーションを用意。

 加えて、後部に荷台を備えたトラックタイプや、客室を備えたバス仕様、キャンピングカーなどの特装車用に運転席部以外シャシーのまま販売する架装用モデルなど多くの仕様が設定され、ユーザーの多彩なニーズに対応しています。

 パワートレインはディーゼルエンジン仕様に加え、近年はBEV(バッテリーEV:電気自動車)仕様もラインナップされています。

 そんななかプジョーは、このボクサーに「Back to Back」という仕様を設定しています。

 これは2台のキャブ部分を前後に繋げ、セットにして販売したバリエーションで、同様の構成はシトロエンでも登場しています。

 これが海外の掲示板で話題を呼び、やがて日本のSNSなどでも注目を集めることになりました。

 謎の“Back to Back”仕様は走行することができますが、そのまま使い続ける訳ではありません。

 2台を分離してそれぞれ後部に架装することを前提にしたものであり、車両が2台必要なカスタマーに向け、配送料を1台分省ける「合理的な仕様」となっていたのです。

 これはFF仕様であるボクサーの利点を最大限に活用したもので、他のFR商用バンには真似ができない仕様といえるでしょう。

 そんなボクサー“Back to Back”に対し、SNSなどに反響が寄せられています。

 多かったのは「目がバグる」「なんなんだコレは!」「電車みたい」などの戸惑いの声です。

 一方で「理由を聞いて納得」「なんと合理的な」「理にかなってる」など、感心するコメントも多く見られました。