農薬を使う量を減らして環境に優しい農業を学ぼうと、高知県芸西村の小学生が害虫を誘い込む罠を作りました。

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子どもたちが夢中になって作っているのは、害虫・ハスモンヨトウのオスをメスの匂いでおびき寄せて捕獲するフェロモントラップです。

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芸西村では20年前から毎年、地元の小学校でフェロモントラップを使った体験学習が行われていて、26日は芸西小学校の3年生20人が参加しました。

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子どもたちは、事前にハスモンヨトウが村の特産品でもあるなすやピーマンなどを食べてしまうことや、フェロモントラップが農薬を使わずに害虫を減らす環境にやさしい方法であることを学んでいます。

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ペットボトルを使ったトラップ1本にはハスモンヨトウが300匹近く集まることもあり、子どもたちは虫が逃げないようにガムテープで補強したりフェロモンが出やすいようにキリで穴をあけたりして念入りに作っていました。

「害虫が中にいっぱいいてほしい」
「(トラップが)虫をやっつけて、花がいっぱいできたりする。(トラップに)虫がいっぱい入って、花とかがいっぱい育つようになりたい」

最後に子どもたちはトラップに思い思いの絵を描きました。

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(Q.ペットボトルに何を描いた?)
「うさぎとお菓子」
「カラフルに描いた」
「ピクミンとおさかな」

「(芸西村の野菜を)おいしく食べてほしいです」

子どもたちが制作したトラップは、農作物の苗植えが始まる9月に村内のハウスに設置される予定です。