東日本、中日本、西日本の高速道路3社は31日、老朽化した道路や橋の改修のため新たに1兆円が必要との計画を正式発表した。対象の区間は500キロ、上下線を合わせて延べ960キロ。既に公表済みの首都、阪神を含めると、5社合計で千キロ、1兆5千億円に上る。政府は、有料期間を2065年までとしている現行制度では費用を賄えないと判断、今国会に関連法改正案を提出して2115年まで延ばし財源を確保する。定期点検などで新たに劣化や損傷が判明した。

 3社は笹子トンネルの事故を受け、14年に3兆円に上る計画をまとめたが、4兆円規模に膨張。新規分を加えると総額は5兆円になる。