【ロンドン、ニューヨーク共同】欧米の石油メジャー5社の2022年12月期決算が8日出そろった。ロシアのウクライナ侵攻を受け原油や天然ガスの価格が高騰し、欧米メディアによると、米シェブロン、英シェルなどが過去最高益を記録。赤字だった英BPを除いた4社の純利益の合計は、1540億ドル(約20兆円)を超えた。

 各国政府は石油メジャーを「自助努力ではなく、戦争のおかげで多額の利益を得ている」と批判している。インフレ対策の財源として一部の国はエネルギー企業への増税措置を導入しており、こうした圧力が今後さらに高まる可能性がある。