政府は22日、3月の月例経済報告を発表し、国内景気は「一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」との前月の判断を据え置いた。先行きについては米国の銀行破綻やスイスの金融大手クレディ・スイスの経営問題などを念頭に「金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある」との文言を加えた。
個別項目では「生産」と「企業収益」を下方修正した。半導体の世界的な需要減少で、生産は「このところ弱含んでいる」とした。企業収益は原材料価格の高騰で「総じてみれば改善しているが、そのテンポは緩やかになっている」とした。