近鉄グループホールディングス(HD)は24日、長きにわたり経営を主導した小林哲也会長(79)が退任すると発表した。6月の定時株主総会を経て相談役となる。グループ会社で近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTHD社長の米田昭正氏(63)が、近鉄グループHDの社長に就任する人事も合わせて発表した。

 近鉄グループHDの小倉敏秀社長(67)は、グループ会社の三重交通グループHD会長となる。小林氏の後任会長には傘下の近畿日本鉄道の都司尚社長(65)が就く。

 近鉄グループHDは「新たな担い手に経営をバトンタッチし、さらなる発展に向けたかじ取りを託す」とコメントした。