日本製紙は28日、飲み口が開けやすくストローなしで飲める学校給食用牛乳パック「スクールポップ」の全国採用数が、新年度の4月から75%増えると発表した。2022年度は13都県で採用され、小中学校や特別支援学校に年間で計2億本分を提供しているが、23年度は新たに神奈川県と大阪府の一部地域が導入。15都府県で計3億5千万本分になる。

 スクールポップは20年に製品を発表し、21年に高知県で初めて採用された。身近な容器の脱プラスチックを通じて環境保護の大切さを学習でき、教育効果が高いとして普及が加速。23年度は雪印メグミルクなどの大規模な乳業メーカーが加わり、供給エリアが拡大する。