人や荷物をのせて空を移動する「空飛ぶクルマ」の実用化を目指す官民協議会は31日、運用拡大に向けた基本的な考え方を公表した。空港や離着陸ポートを結ぶ飛行ルートを定め、特に複数の機体が高密度で飛び交う場合には、空飛ぶクルマ専用の空域「コリドー」を設定するとした。

 実用化の時期については、2025年ごろに商用運航を開始し、荷物の輸送では遠隔操縦を実施すると想定した。20年代の後半にかけて運用規模を拡大し、乗客を乗せた機体での遠隔操縦の導入を見込む。30年代以降に、自動操縦を含む運航体系の確立を目指すとした。