観光庁は31日、日本を訪れた外国人による2022年旅行消費額(試算値)が前年比7.4倍増の8987億円だったと発表した。21年は1208億円で、10年に調査を始めて以降、最少だった。新型コロナウイルスの水際対策が昨年10月に大幅に緩和され、訪日客が増えたため。過去最高だった19年(4兆8135億円)比は81.3%減だった。1人当たりの消費額(単価)は23万4524円で、19年比47.9%増。

 10〜12月期の消費額は5949億円で通年の3分の2を占めた。

 通年の国・地域別は韓国の1352億円が最多。中国1092億円、米国959億円、香港762億円と続いた。