電子部品大手7社の2023年3月期連結決算が15日、出そろった。為替市場の円安が寄与し、自動車向けの製品も堅調に推移したが、原材料価格の高騰などが響き、京セラなど5社が減益となった。日東電工とロームは増収増益を確保した。

 京セラは先端半導体向け製品が好調だったが、物流コストの上昇などが利益を圧迫。純利益は前期比13.8%減の1279億円だった。

 モーター大手ニデックは(旧日本電産)は、電気自動車(EV)向けモーターの販売が伸びたが、車載事業関連の構造改革費も計上し、純利益は66.9%減の450億円にとどまった。原材料高も響いた。アルプスアルパインは開発費増が重しとなった。