【ニューヨーク共同】米半導体大手エヌビディアの時価総額が30日の取引時間中に、大台の1兆ドル(約140兆円)を超えた。複数の米メディアが報じた。半導体メーカーで1兆ドルを超えたのは初めて。同社が手がけるAI向けの半導体開発に期待が集まり、株価が上昇した。

 30日の終値は前週末比約3%高の401.11ドルで、米調査会社ファクトセットによると、終値での時価総額は9907億ドルだった。

 エヌビディアは1993年に創業し、画像処理半導体の設計を強みとする。同社の半導体は複雑な計算を必要とする生成AIの開発に対応できるとして需要が増加し、決算も好調。30日の終値は昨年末時点の約2.7倍に達した。