【ワシントン共同】バイデン米大統領は1日、連邦政府の債務上限の効力を2025年1月まで停止する法案に近く署名し、成立させる考えを表明した。米議会上院での法案可決後、声明で「超党派の合意は米経済と米国民にとって大きな勝利だ」と強調した。世界経済への悪影響が懸念されてきた米国債のデフォルト(債務不履行)危機は回避されることが確実となった。

 バイデン氏は2日夜(日本時間3日午前)に演説し、成果を説明する見通しだ。ただ与野党内には双方への妥協内容に不満も残った。

 イエレン米財務長官は上院での可決後に声明を発表し「米国の全面的な信用と指導力を維持できる」と歓迎した。