大和証券グループ本社の中田誠司社長(62)は5日までに共同通信のインタビューに応じた。28日の定時株主総会で可決されれば、女性取締役が1人増の計5人と、全取締役14人の30%を超えることに「働く女性の割合が増えた中で、ごく自然な流れだ」と述べた。2030年までに30%以上としていた目標を大幅に前倒しして達成する。

 女性が働き続けやすい制度の整備を進め、女性管理職の割合は今月、20%を超えた。25年度までに25%以上への引き上げを掲げている。ただ女性管理職の増加は「一朝一夕にできない」と強調した。「管理職になることへの自信が持てず、目指してもらえない。道半ばだ」と指摘した。