おもちゃの国内市場規模が2022年度に1兆円を超えたことが8日、日本玩具協会の調査で分かった。比較可能な01年度以降で初めて。少子化が強い逆風となる中で、ロングセラー商品のラインアップをかつて親しんだ大人向けに広げたり、海外でも人気のアニメ関連のグッズで外国人観光客の需要をつかんだりと、メーカー各社は市場拡大に向け工夫を凝らしてきた。

 調査対象のおもちゃはカードゲーム、知育用品、模型、ミニカーなど。テレビゲームは販路が異なるため含まない。これらを希望小売価格で計算した出荷額が22年度は9525億円。さらに別途調査したカプセルトイの610億円を合計すると、1兆円を突破した。