政府の知的財産戦略本部がまとめる知的財産推進計画の原案が8日、分かった。生成AI(人工知能)で人間の著作物と区別がつかない精巧な文章や画像などの生成物を大量に作れる現状を踏まえ、どのようなケースが著作権の侵害に当たるか具体的な事例に則して論点整理し、考え方を明確化する方針を打ち出した。どのような場合にAIの生成物を「著作物」と認めるかも検討する。

 9日の本部会議で決める。知財推進計画は毎年策定されているが、今回は対話型AI「チャットGPT」などを念頭に生成AIを巡る課題を個別項目として取り上げた。