日本の2022年度の対ロシア貿易額で、中古車輸出や液化天然ガス(LNG)輸入が急増した一方、自動車部品輸出や原油輸入は急減したことが財務省の貿易統計で9日までに分かった。ウクライナへ侵攻したロシアへの経済制裁として輸出入が制限された物品を中心に停滞したが、対象外の物品は一部が活発に取引された傾向が見られた。

 ロシアからの輸入総額は前年度比6.3%減の1兆7243億円。このうち原油は数量で80.5%減り、金額が69.3%減の941億円。日本は米欧と歩調を合わせて昨年5月にロシア産石油の原則禁輸を表明し、12月には取引価格に上限を導入した。