【ニューヨーク共同】暗号資産(仮想通貨)交換業大手のバイナンスの米法人は9日までに、顧客によるドル建て資金の預け入れを停止したと明らかにした。ツイッターに投稿した声明によると、提携銀行によるサービス停止が要因。資金の引き出しも、早ければ13日から一時的に停止する。

 米証券取引委員会(SEC)は5日、証券法に違反したとしてバイナンスと同社の趙長鵬最高経営責任者(CEO)らを提訴していた。提携銀行のサービス停止は、これに伴う措置とみられる。

 バイナンス側は「全ての顧客資産に1対1で対応する引当金を維持している」と主張し、仮想通貨の取引については継続すると説明した。