【レークジェニーバ共同】キッコーマンが日本企業として初めて米国で生産したしょうゆの出荷を1973年に開始して、16日で50年になる。しょうゆは長い時間をかけて米国の飲食店や家庭に浸透し、北米事業は会社の屋台骨に成長した。ただ、米国とは食文化が異なるアジアや欧州、南米などでの浸透度を高めるのが課題となっている。

 キッコーマンは9日、50年前に完成した第1号工場がある米中西部ウィスコンシン州のホテルで出荷開始50年の記念式典を開催し、取引先などの約700人が出席した。同社の茂木友三郎名誉会長(88)は「関係者の支援なしでは今日を迎えられなかった」と語った。