週明け4日午前の東京株式市場で、日経平均株価(225種)が史上初めて4万円を超えた。AIの将来需要を見込んだ半導体関連株の値上がりが相場をけん引。企業業績の拡大や日本経済のデフレ脱却に向けた期待も膨らみ、国内外の投資マネーが流れ込んだ。2月22日に、取引時間中と終値の最高値を約34年ぶりに更新した後も上昇基調が持続し、1週間余りでの大台突破となった。

 午前終値は前週末終値比316円01銭高の4万0226円83銭。午前は4万円台で堅調な値動きが続き、上げ幅は一時400円を超えた。東証株価指数(TOPIX)は4.37ポイント高の2713.79。

 今春闘で高水準の賃上げを打ち出す企業が相次ぎ、物価と賃金がそろって上がる好循環が現実味を増したとの見方が拡大。外国人投資家による日本株の評価見直しへとつながった。

 平均株価はバブル経済期の1989年末に終値で3万8915円を付けた後、長期低迷。2009年3月にはバブル後の最安値となる7054円を記録した。12年の「アベノミクス」を機に上昇基調を取り戻した。