【ワシントン共同】米商務省が29日発表した2月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月より2.5%上がり、伸び率が5カ月ぶりに拡大した。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数上昇率は2.8%と2021年3月以来、2年11カ月ぶりの低水準となった。PCE物価指数、コア指数ともに市場予想と一致した。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は物価の目安としてPCE物価指数を重視しており、上昇率2%を目指している。インフレが根強いことを示す中で、FRBは利下げ開始時期を慎重に検討することになりそうだ。

 食品の価格は1.3%上昇し、エネルギーは2.3%下げた。