道路舗装大手のNIPPO(東京)が国などから請け負った補修や改良の道路工事計21件で契約違反が見つかった問題で、同社は22日、新たに12件の工事でも違反があったと発表した。新品のみを使う指定に反して再生品を混ぜていた。調査委員会を立ち上げて原因を調べ、7月末をめどに報告する予定という。

 NIPPOによると、国や高速道路会社6社から発注を受けた工事のうち、2022年5月以降に完成した工事など計184件を対象に調査した結果、33件で再生品の混入を確認した。うち21件は4月に発表していた。

 再生品は全国18の子会社で製造し、現場に納入されていた。