怪盗アルセーヌ・ルパンが活躍する娯楽小説シリーズの著者として知られるフランスの作家モーリス・ルブラン(1864〜1941年)が日本の読者に向けた直筆とみられるメッセージや、原稿などの資料が30日までに日本国内で新たに見つかった。訳者の遺族から二松学舎大が譲り受けた。
資料は、日本で31年に刊行された「ルパン全集第1巻」に寄せた読者へのメッセージの原本となる手紙や、タイプライターで打たれた小説「バルタザールのとっぴな生活」の原稿など計17点。ルパンシリーズの訳者として知られる翻訳家保篠龍緒(1892〜1968年)の遺族が保管していた。