日本将棋連盟は9日、東京都内で棋士総会と理事会を開き、今期限りで退任した佐藤康光会長(53)の後任に史上初の全七冠制覇を達成した羽生善治九段(52)を選んだ。任期は2年。羽生九段は理事の経験がなく、連盟トップに就任した。

 棋士総会では当選した理事を承認。その後、理事同士の話し合いにより、羽生九段が新会長に就くことが決まった。

 記者会見で羽生新会長は「将棋界へ貢献したいと思い、3月末に(理事立候補を)決断した。諸先輩の方々が必死の思いで紡いできた伝統を、次の世代にいい形でつなげられるよう力を尽くす」と話した。

 羽生新会長は埼玉県所沢市生まれ。