和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社の例大祭「御船祭」が16日、近くの三重県境を流れる熊野川で行われ、ご神体を乗せた朱色の船が川に浮かぶ御船島を厳かにゆっくりと回った。

 船は川を約1キロさかのぼり、御船島を3周した。地域の若者らが乗る木造船が速さを競う恒例の「早船競漕」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年に続いて中止となった。

 三重県熊野市から初めて訪れた女性(76)は「写真が趣味で競漕を楽しみに来た。中止は残念だが、船の周回は厳かな雰囲気で良かった。来年に期待したい」と話した。