富山県の特産で、透き通った淡いピンク色の美しさから「富山湾の宝石」とも呼ばれるシロエビの漁が1日、解禁された。同県射水市の新湊漁港で水揚げされ、初競りでは威勢のよい声が飛び交った。

 夜明け前、沖合約3キロの漁場に向けて4隻の漁船が出港。午前7時過ぎに最初の船が戻ると、籠いっぱいのシロエビがすぐ競りにかけられた。

 漁師の野口和宏さん(45)によると、初日の水揚げは好調。「シロエビ漁師にとって、今日は正月のようなもの。コロナもやっと落ち着いてきたので、地元に来て食べてほしい」と話した。

 シロエビは主に深海に生息し、専門の漁が行われているのは全国で富山湾のみ。