那覇市は28日、次世代型路面電車(LRT)の導入に向けた整備計画の素案を公表した。2040年度にも一部開業を目指し、関係機関との協議を行う。市内ではラッシュ時間帯の交通渋滞が問題化しているため、公共交通の利用増加による渋滞緩和につなげたい考え。

 素案によると、計画されているのは那覇市内を東西、南北にそれぞれ約5キロ走るルートと、東西ルートの支線約1キロ。主に4車線道路の中央2車線を活用して整備を進める。一般車両は原則、LRTの軌道上を走行できないため、市は24年度からシミュレーションを実施し、道路交通への影響などを調査する。

 導入するLRTは3両編成で、全長約30メートル。