札幌市の円山動物園で21日、オランウータンの屋内飼育施設が新たにオープンした。基本的に樹上で生活する本来の姿を引き出そうと、従来施設の約2倍となる高さ8メートルを確保し、木を模した柱やツタの代わりとなるロープを設置。長い腕を使って木々の間を渡るなど、生き生きとした様子が観察できる。

 園によると、現在3頭を飼育。1977年に建てられた「類人猿館」の老朽化を受け、約13億円かけて建設した。多くの熱帯性植物を配置したほか、定期的にスコールのような雨を降らせ、生息地の一つである東南アジア・ボルネオ島の自然環境を再現している。