北海道の釧路市丹頂鶴自然公園で、今春誕生した国の特別天然記念物タンチョウのひなが、すくすく成長している。22日も草の上を元気に走り回ったり、親の羽に隠れたりと愛くるしいしぐさを見せ、訪れた人を楽しませている。

 公園によると、ひな誕生は5年連続で、6日ごろにふ化したとみられる。巣の近くには川があり、転落の危険があったため、4月に別の若いペアに抱卵させていた。

 甲府市から訪れた自営業磯部俊之さん(68)は「動画で見たことはあったが、実物は何倍もかわいい」と笑顔。埼玉県鴻巣市の犬山伸一さん(63)は「見た目が親鳥と全く違うんですね」と驚いていた。