日本酒「獺祭」を手がける旭酒造(山口県岩国市)の桜井博志会長(73)は22日までに米ニューヨークでインタビューに応じ、獺祭の高級品を造る新工場を岩国市に建設し、2027年に完成させる計画を明らかにした。25年の着工を目指す。新工場は製造に当たる社員を約20人配置し、2人一組で日本酒を完成させる生産方法を導入。高級品の供給を強化することで収益性を高め、社員の技術力向上も目指す。

 新工場では獺祭の高級品「磨き その先へ」を専用で造り、販路拡大に向けて「シャンパンが消費されている市場に切り込んでいく」との方針だ。(ニューヨーク共同)