札幌市の円山動物園で雄として飼育されていたが雌と判明したライオン「クレイ」(2歳)が、誕生した愛媛県立とべ動物園(砥部町)に戻り、27日報道陣に公開された。とべ動物園の宮内敬介園長(59)は「すみ慣れた場所で健やかに過ごせるよう温かく見守っていきたい」と話した。28日から一般公開する。

 クレイは2022年5月にとべ動物園で生まれ、雄と判定された。ライオンの雄と雌の違いを来園者に見せる展示のため、23年10月に円山動物園に迎えられたが、たてがみの成長が見られないことや排尿の様子から性別に疑問が生じ、今年1月に雌と判明。両園で協議し、返還が決まった。