黒い雨訴訟の原告団と弁護団は27日、菅義偉首相の上告断念表明を受け、正午から広島市内で記者会見を開いた。原告団長の高野正明さん(83)は「真実を伝える責務があると考え、闘ってきた。長く見守ってもらえたことを感謝したい」と話した。

 確定する見通しとなった14日の広島高裁判決は、広島地裁判決に続いて原告84人全員を被爆者と認定。首相は26日、原告にすぐに手帳交付するとしたほか、同じような立場の被害者の救済に関しても「早急に検討したい」と述べた。

 原告団の竹森雅泰弁護士は「黒い雨の(援護対象者の)線引きが始まって40年以上たつ中で判決が確定する」と総括した。