1995年の地下鉄サリン事件を巡り、殺人容疑で不起訴処分となった元オウム真理教信者の菊地直子さん(49)が、自身に関する記事で名誉を傷つけられたとして、産経新聞に165万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、名誉毀損と認めて約27万円の賠償を命じた。

 判決によると、産経新聞は菊地さんが殺人容疑などで逮捕された翌日の2012年6月4日付大阪夕刊で「サリンの製造に加わった。多くの信者の人生も狂わせた。罪深い」などとする記事を掲載した。

 判決で中吉徹郎裁判長は、菊地さんが当時サリン製造の認識を否認していたのに、記事で言及がないとした。