北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁は24日、えい航中に落下したカズワンにかけられていたナイロン製の帯「スリング」5本のうち、船尾付近の2本が切れていたと明らかにした。周辺の海域は当時、潮の流れが速かった。船体は水深182メートルの海底に沈んでおり、無人潜水機を使ってスリングを船体に再度取り付け、26日につり上げる。25日から準備作業を始める。

 水中カメラによる調査の結果、船底を下にした状態で、船首付近の手すりが外れていた。スリングは摩擦に弱く、海保は船体とこすれて切れた可能性もあるとしている。