約5400世帯が断水した石川県かほく市では29日、住民が朝からひっきりなしに給水所に足を運び、ポリ袋入りの水を持ち帰った。断水は3日目となり、訪れた人たちは一様に疲れ切った表情。風呂に入れず雪を溶かしてトイレを流すなど不便な生活に「こんな大変な経験は初めてだ」と通水の再開を待ち望んだ。
市内の白尾公民館に設置された給水所には、雪が舞う中、朝から途切れることなく住民が訪れ、市職員や応援で駆け付けた金沢市の担当者から6リットル入りのポリ袋に詰めた水を受け取った。
市は、29日夜から順次通水を再開する見通しだが、今後も気温が低い日が続く可能性がある。