JR東海は11日、東海道新幹線の最新車両「N700S」で開発中の自動列車運転装置(ATO)の試験を静岡県の浜松―静岡で報道陣に公開した。2028年ごろの導入を目指していて、将来的には運転士と車掌の業務分担を見直し、車内の警戒強化や乗客サービスの向上につなげる狙い。

 11日未明、運転士が緑色のボタンを押すと列車は浜松駅を出発。一定の速度を保って走り、途中に設定された徐行区間での減速や、通過後の再加速にも自動で対応して静岡駅で止まった。到着時刻や停車位置のずれは目標の範囲内だった。