JR北海道は17日、赤字が続くローカル線8区間について、沿線自治体と共同で、公共交通の利便性を高めるための実証事業を行うと公表した。鉄道とバスの共通時刻表を作成するほか、マイカー利用の多い区間では運賃の負担軽減策も検討する。観光需要の拡大も図り、幅広い層の利用につなげる狙いだ。

 同社によると、共通時刻表は鉄道と並走するバスの発着時間を併記。6月以降、駅やバスターミナルに掲示するほか、沿線住民にも配って利用促進を図る。

 JR北海道は16年に「自社単独では維持困難」とする13区間を発表。既に留萌線など5区間のバス転換が決まり、残る8区間は地元の支援を条件に存続を目指している。