厚生労働省は29日、同省のメール中継サーバーが不正アクセスを受け、海外向けに約10万通の迷惑メールが送信されたと発表した。発信元のアドレスは同省のものでなく、サーバーが「踏み台」にされたとみられる。業務への影響はなかった。

 厚労省によると、メールは件名と本文が英語で、個人投資家への投資を呼びかける内容。27〜28日に断続的に送信されていた。サーバーを監視していた委託業者が27日夜に大量のメール送信に気付き、発覚した。

 厚労省が詳しい原因を精査している。ウイルス感染はなかった。メールや添付ファイルへのアクセスは確認されず、情報漏えいはないという。