神奈川県鎌倉市は1日、市職員の身分を隠し、新型コロナウイルス対策で国が個人事業主に支給した持続化給付金を不正受給したとして、市都市整備部業務主事の男性職員(58)を懲戒免職処分にした。

 市によると、男性は知人を通じ、個人事業主と偽って給付金を申請。2020年夏に計100万円を受け取った。県警が今年3月、詐欺容疑で書類送検。その後不起訴になった。

 市の聞き取りに「投資話だと思って乗せられてしまった。うすうす(不正受給と)気づいていたが、そのまま受け取った」と話している。既に全額弁済した。

 松尾崇市長は「信頼を著しく損ねる事案を発生させ、大変申し訳ない」とのコメントを出した。