世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる和歌山県かつらぎ町の「高野山町石道」で土砂崩れがあり、「町石」と呼ばれる石柱2基が倒れているのが7日までに見つかった。同町などは2日の大雨が原因とみて被害状況を調べている。

 高野山町石道は九度山町の慈尊院から、かつらぎ町を経て高野町の高野山に通じる全長約24キロの主要参詣道。道しるべとして、1町(約109メートル)ごとに高さ約3メートルの町石が200基ほど設置されている。

 かつらぎ町教育委員会によると、同町山崎で斜面が幅約6.5メートルにわたって崩れた。倒れた2基は近くに設置されており、二つとも「154町」の町石とされている。