栃木県塩谷町は8日、町職員が町民の同意を得ないまま、マイナンバーカードに健康保険証の機能をひも付けたと発表した。保険証機能を一度持たせると解除できない仕組みなのに、職員が後日解除できると思い込んで作業を進めた。町は町民に謝罪。厚生労働省へ連絡し、登録解除に向けた手続きを取った。

 町によると、昨年12月上旬、町民から家族分の保険証登録手続きに関する電話相談を受け、職員が自宅を訪問。作業時に登録システムが正常に機能するかどうかを確認するため、町民のマイナカードで試した。後で解除できると説明し、登録の同意は得ていなかった。