子どもが自宅の窓などから転落する事故が後を絶たない。16日には広島市中区の53階建てマンションの居室ベランダから女児(3)が転落死した。事故予防に取り組む専門家は「子どもが1人で窓を開けられないようにする『補助錠』を付けて対策を」と呼びかけるが、子育て家庭への設置は進んでいないのが現状だ。

 消費者庁もホームページで転落事故の注意を呼びかける。3〜4歳の事故が最も多いとし、ベランダの手すり付近に足場となるものを置かないことなどを促す。手すりなどの定期点検や補助錠の設置を推奨し、窓を開けた部屋やベランダでは子どもだけで遊ばせないよう見守る必要があるとした。