大阪府吹田市立小でいじめを受け長期欠席した少年と両親が、学校側は適切に対処する義務があるのに怠り精神的苦痛を受けたとして、市に400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(石丸将利裁判長)は16日、50万円の支払いを命じた。加害者とする同級生2人への計280万円の賠償請求は退けた。

 判決によると少年は6年生だった2018年、複数の同級生から仲間はずれにされるなどのいじめを受けた。担任教諭に相談したが学校内で情報共有されずいじめは続き、長期間欠席し、修学旅行や卒業式に参加できなかった。