犯罪収益と知りながら、送金を繰り返しマネーロンダリングしたとして、大阪府警は21日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの疑いで会社役員藤井亮平容疑者(41)ら12人を逮捕した。府警は、藤井容疑者らが経営実態のない会社約500社の法人口座を使って少なくとも600億円を資金洗浄していたとみて捜査している。

 同日午前10時半ごろ、府警の捜査員5人が関係先とみられる富山市のビルに家宅捜索に入り、約1時間後に赤い段ボール箱を運び出した。

 捜査関係者によると、藤井容疑者らは「収納代行サービス」を自称。犯罪組織から依頼を受けて、収益の資金洗浄を請け負っていたとみられる。