大阪や兵庫など6府県の公安委員会が近く、指定暴力団の山口組と絆会を、特定抗争指定暴力団に指定する手続きを開始する方針であることが22日、捜査関係者への取材で分かった。両組織の対立抗争が激化する恐れがあると判断。各府県には事務所など関係先があり、特定抗争指定されれば全国で4例目となる。

 警察庁によると、対立抗争を含む両組織の組員が絡んだ事件は、絆会が指定暴力団神戸山口組から離脱して発足した2017年から23年にかけ、全国で10件発生し、30人が摘発されている。今月21日には、22年1月に水戸市で山口組系組幹部を射殺した罪で絆会幹部が起訴された。