北九州市が門司区の公園で展示している旧国鉄の客車「オハフ33形」の座席が、廃棄を依頼したリサイクル業者によってネットオークションに無断で出品されていたことが24日、市への取材で分かった。市は廃棄を依頼した12脚のうち出品された10脚を回収したが、業者が知人に売却した2脚は所在不明。

 市によると、客車は1948年製造で、関門橋付近にある和布刈公園潮風広場に展示されていた。

 改装のため、座席を今年2月に取り外し、実行委メンバーがリサイクル業者に廃棄を依頼。業者が3月に10脚をオークションに出品、2脚を知人に計約8万円で売却したという。

 同月、市民から市に情報提供があり、発覚した。