国土交通省北陸地方整備局は24日、能登半島地震で被災し、船を出せない状況が続く輪島港の復旧に向けた検討会の初会合を石川県輪島市で開き、場所は移転せず現在の輪島港で復旧を目指すことで、地元漁業者らと合意した。6月中にも、早期復旧に向けた考え方の概略を取りまとめたいとしている。

 検討会は県や輪島市、有識者、漁業者らで構成。冒頭、坂口茂市長は「輪島港の再生は漁業だけでなく、輪島朝市や飲食店など観光業の復興にとっても非常に重要だ」と述べた。会合では、漁業者の生活環境を念頭に置いてほしいという要望も出た。

 検討会は5〜10年後を見据え、中長期的な漁港の復興計画も議論する。