能登半島地震で被災した石川県の漁港復旧を話し合う水産庁の検討会は5日、金沢市で会合を開き、復旧策の方向性を取りまとめた。海底が大きく隆起した漁港の早期再開に向けて、隆起部分の掘り込みや仮設桟橋の設置などの応急策を提示。本格復旧では、隆起部分で漁港施設を整備したり、隣接地に施設を造ったりする選択肢を示した。

 10日に開かれる県の復興協議会で示す。

 水産庁の検討会は、完全に陸地化した漁港の応急策として、(1)隆起部分を掘り込む「しゅんせつ」を行って水深を確保(2)港の入り口部分に仮設の桟橋を設置(3)船を揚げるスロープを海面まで設置―の3案を提示した。