岸田文雄首相は31日の衆院予算委員会で、集団的自衛権の行使が可能になる反撃能力(敵基地攻撃能力)を発動するケースを巡り、戦闘機が飛来した場合に用いて相手国の敵基地を攻撃する可能性を排除しなかった。「本当に反撃能力しか手段がないのかどうか、厳密に考えた上で現実に対応しなければならない」と述べた。

 集団的自衛権の行使が可能になる「存立危機事態」で反撃能力を発動する事例に関しては「分かりやすい例を示すことは考えられる」と答弁。個別事態に関する詳しい例示については「安全保障上、考えられない」と語った。

 立憲民主党の玄葉光一郎氏の質問に答えた。